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国際線搭乗前なのに取消料が必要なの ? (2020年)

更新日:2023年09月26日


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契約形態 募集型企画旅行
申出人 女性:73歳
申込旅行 カナダ5日間
旅行代金 299,900円
出発日 2019年10月

申出内容

伊丹空港から羽田空港を経由し、成田空港から国際線ビジネスクラスで行くカナディアンロッキーのツアーに申込みました。
ところが成田空港でeTA(電子渡航認証)に不備があることがわかり、出国することができませんでした。eTAは私自身が取得したものなので、出国できなかった責任は私にあることはわかりますが、まだ国際線に搭乗していなかったので出発後とはいえません。それなのに、100%の取消料が必要なのでしょうか。
伊丹空港でチェックインする時、航空会社のスタッフがeTAに不備がないかチェックせず、羽田空港までの搭乗券を発券したのはなぜですか。

会社見解

お申込いただいたご旅行は、伊丹空港発着の募集型企画旅行です。添乗員は成田空港から同行し、伊丹空港では弊社の受付はございませんでしたが、この場合、約款に定める旅行開始は「伊丹空港の手荷物検査が完了した時点」となります。このことから、弊社が規定の取消料を頂戴することは問題ないかと存じます。

解決!

同じことを執拗に主張されたが、自分で取得したeTAの不備がそもそもの原因であること、伊丹空港の国内線利用においてはeTAに不備があるかチェックする機能がないこと、そして約款の「旅行開始の定義」などを何度も説明して終了。

解決の指針

募集広告、契約書面を確認したところ、たしかに当該ツアーは伊丹空港発着の募集型企画旅行です。
旅行者は国際線搭乗前なので出発後とはいえないと主張していますが、募約款別表第1の備考には取消料の適用に当たって「旅行開始後」とは「別紙特別補償規程第2条第3項に規定する『サービスの提供を受けることを開始した時』以降」と定めていて、当該ツアーの場合、旅行開始時は同条第3項(2)「受付が行われない場合において、最初の運送・宿泊機関等が航空機であるときは、乗客のみが入場できる飛行場構内における手荷物の検査等の完了時」となっており、伊丹空港発着の募集型企画旅行として契約している以上、伊丹空港の手荷物検査が完了した時点で「旅行開始」となります。
また、eTAに不備があったにもかかわらず伊丹空港で搭乗券を発券したことについては、そもそも渡航に必要な査証の取得・管理は自己責任のため、航空会社が搭乗券を発券したからといって入国を保証しなければならないというものではありません(実際、伊丹空港は国内空港のためeTAに不備があるかチェックする機能がなく、eTA手続きが完了されているかを口頭で搭乗者に質問し、OKという回答であればチェックインさせているようです)。

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