苦情の報告 事例インデックス : 過去の主な事例索引 クルーズ船の代替船が同等クラスではない。
パンフレットとは全然違う。騙された ! (2018年)

更新日:2024年03月13日


パンフレット表示 日程その他企画 (代替船)
契約形態 募集型企画旅行
申出人 男性64歳
申込旅行 湖上の宮殿船 “アフリカン・ドリーム” で行く優雅なエジプト10日間
旅行代金 599,800円 × 2名
出発日 2017年1月

申出内容

ツアータイトルでもある湖上の宮殿船アフリカン・ドリーム号でのナセル湖クルーズを楽しみにして申し込みをした。最終日程表が届いたが、アフリカン・ドリーム号がエジプト政府の通達により「運航が中止」になったので、代替船として、同等クラス (5つ星) のプリンス・アッバス号で運航する旨の文書が同封されていた。
実際この旅行に参加して、このプリンス・アッバス号に乗船したが、宮殿船ではなく客室は狭くバスタブも付いていなかった。この船は、パンフレットに謳っているような豪華さもなく、同等クラスとは到底思えなかった。アフリカン・ドリーム号の運航が中止になった時点で旅行会社は、当該ツアー自体を催行中止にすべきだった。騙された気分だ。何故、プリンス・アッバス号を同等クラスと旅行会社は認識するのか、納得できる回答を旅行会社に求める。満足な回答がなされなければ法的手段をとる覚悟だ。

会社見解

その後、調査した結果、アフリカン・ドリーム号もプリンス・アッバス号もエジプト政府が認可する5つ星クラスであることを確認しました。しかし、両船の設備や仕様等には差があり、アフリカン・ドリーム号の方が豪華さで上回っていることが判明しました。当社の調査不足によりお客様にご迷惑をお掛けしました。船の運休に関しては、弊社に責任はなく、「運送機関の旅行サービス提供の中止」に該当し、変更補償金支払いは免除されますが、代替船の選定並びに案内に、当社の調査不足の過失があると判断しました。
本件は、当社の旅程保証責任ではなく、損害賠償責任と判断しましたので、旅行代金の約10%に当たる60,000円を損害賠償金として、全員にお支払い致します。

解決!

旅行会社は参加者全員 (18名様) に、損害賠償金60,000円 (お1人様につき) を支払い解決に至りました。

解決の指針

広告書面には、アフリカン・ドリーム号が運休となる場合は同等クラスのプリンス・アッバス号で運航すると記載していますが、ナセル湖には、アフリカン・ドリーム号のような宮殿仕様のクルーズ船は無く、旅行会社の企画自体に不備があったと考えます。
2016年11月に、現地手配会社からアフリカン・ドリーム号の運航が中止になる可能性があるとの連絡を受け、その後お客様には、アフリカン・ドリーム号運航中止が濃厚なので、運航中止決定の場合は、プリンス・アッバス号で運航する旨を案内したとのことですが、代替船の内容をよく調査した上で、ツアーの催行を中止するべきであったでしょう。
なお、損害賠償金額の決定は、それぞれの事案に応じて、「旅程保証の変更補償金率」を最低額として参考に算定してもよいでしょう。本件の場合は、旅程保証の基準にしたがえば、運送機関の会社名の変更と実質的にグレードダウンになっているようなので「運送機関の等級または設備により低い料金のものへの変更」となり、かつアフリカン・ドリーム号をツアータイトルで謳っているので、旅行代金の5%(旅行出発後)×2件で、60,000円以上が目安になり得るでしょう。この根拠からすると、今回の旅行会社の損害賠償金額は、最低額でおさまったということになります。

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