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予定外の宿泊代を負担させることに納得いかない !
目的が果たせていないツアーだったから旅行代金を返せ ! (2014年)

更新日:2023年09月26日


天候要因 天候の問題
契約形態 募集型企画旅行
申出人 Lさん(男性、60才、無職)
企画・実施会社 M社
申込旅行 アラスカオーロラ観賞6日間 (旅行代金 539,000円)
出発月 2014年1月

申出内容

1月出発のオーロラ観賞ツアーに、日系航空会社のチャーター便利用でフェアバンクスまで直行するのが魅力で参加した。
フェアバンクス1泊後、翌朝オーロラ観賞地のベツルスへバス移動する行程となっていた。ホテルに迎えにきたバス乗務員と現地手配代行会社の情報によると、例年以上に気温が上がって道路の氷雪が解け、アイスバーン状態になっており安全上大きな問題があり、運行できないとの説明があった。一旦、天候の回復を待つことになり、この日は移動できずに同所泊となった。
翌日、ベツルスへの移動を試みたが、道路状況に変化はなく、結局帰国に至るまで同所泊となった。
M社の現地手配会社職員及び添乗員からは、現地の新聞記事や資料などを使って、天候による理由であるため、滞在に係った費用は、お客様負担と説明されたが、納得いかない。旅行の目的のオーロラ観賞も達成されておらず、旅行代金の返金を求める。

会社側の見解

今回は、現地の方も経験したことのない何十年に1度と言われる異常気象で、本来、1日の平均気温が氷点下18度のところ、氷点下を超え摂氏5度くらいまで気温が上がる状況であった。そのため、道路表面に融解した水膜ができ、アイスバーン以上に飛躍的に滑りやすい状態でバス運行に支障が生じた経緯であった。当然ながら、公共機関も運休状態であった。
現地では、天候の回復を待つ間に代替の観光地案内を無料で提供したりしたが、結果的には帰国に至るまでずっとフェアバンクス泊となった。
お客様には大変お気の毒ではあるが、今回は、残念ながら天候が原因での危険回避が大きな理由であるため、現地で滞在に係った追加費用は、当時案内させていただいたように、お客様負担となることを説明させていただいた。
旅行目的の達成については、フェアバンクス滞在中に代替で案内した際に、1回はオーロラを見られており、達成できたものと考えている。

解決

お客様には、帰国後も電話と書面で旅行条件書に書かれている項目を数回に渡り説明を試みた。天候による免責事由とはいえ、お客様が被ったお気持ちを酌量して、1万円のお見舞金を営業判断で提示して、渋々ご理解いただいた。

解決の指針

折角のチャーター便の企画を地球温暖化による異常気象が邪魔したということだろうか。天災地変等旅行会社の関与し得ない事由が生じて、旅行の安全かつ円滑な実施を図るために止むを得ず契約内容を変更したときは、その際生ずる費用は、基本的にお客様負担となります。精算されて戻るものがあればご返金になる場合もありますが、反対に追加費用が発生する場合も考えられることから、募集型企画旅行の約款第13条の契約内容の変更規定を受けて、第14条第4項の旅行代金の額の変更の規定に明示されているとおりです。旅行の主体はお客様なので、旅行に伴う費用の増加という危険は、お客様が負担するという考えになっています。

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