苦情の報告2022(事例集) 【苦情事例集/コロナ事例 C】

更新日:2023年02月03日


なぜ「道民割」(いわゆる県民割)を案内してくれなかったのか?

コロナ事例 Ⓒ 県民割の案内

契約形態 募集型企画旅行
申出人 女性:35歳
申込旅行 登別温泉の旅館宿泊
旅行代金 16,600円
出発日 2021年11月

申出内容

会社が加入している健康保険組合を経由して、宿泊プランを申込みました。宿泊3日前、北海道が実施している道内旅行商品割引「新しい旅のスタイル」を利用した方が安くなることに気づき、プラン変更の電話をしました。
ところが、この変更は予約の取り直しが必要なようで、入っている予約はいったんキャンセルになるため取消料がかかるようです。
どうして「新しい旅のスタイル」を申込時に案内してくれなかったのですか? 旅行会社は旅行のプロではないのですか? サービス業としてはあるまじき接客案内です。

会社見解

「県民割」ではさまざまな施策が行われ、商品が複雑化しています。カウンター店舗であれば、もっときめ細かな案内のできた可能性はありますが、お客様の予約は団体セールス支店での受付だったため、十分な案内が提供できませんでした。

解決

宿泊施設に交渉し、取消料を免除。「新しい旅のスタイル」を適用して予約を取り直す。

解決の指針

旅行需要を喚起するため、政府が主導するGo To トラベルから、地方自治体が独自に立ち上げるいわゆる「県民割」まで、旅行業界や宿泊 サービス業界、そしてその関連業界の需要を喚起させるためのバックアップ施策が実施されています。
旅行会社によっては、その施策を商品に組み込んで販売しているところもあるようですが、この事案は地方自治体割引そのものを商品に組み込んでいなかったものです。
旅行会社で、逐一各自治体が行う割引を案内できれば、それに越したことはありませんが、かなり複雑な制度を案内することを徹底できるかどうかというと、困難だと言わざるを得ません。
今後、コロナ感染の動向により、行動制限が強化されたり、緩和されたりするので「割引制度の利用や詳細については、必ずお客様の責任においてご確認ください」などの注意書きを、目立つように表記する等の工夫でトラブル防止に努めるべきでしょう。

 

ワンポイントColumn :県民割が組み込まれた商品の取消規程

県民割など自治体の施策を組み込んだ旅行商品は、その適用が予告なく中止となり、お客様からの取消連絡があったとしても取消料を請求することはできません。その施策の適用がなくなれば、適用を条件としていた旅行契約も消滅すると考えればいいでしょう。

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