苦情の報告2022(事例集) 【苦情事例集/2021年度事例 10】

更新日:2023年01月30日


イカの活け造りが出ない。

2021年度事例 ❿ 手配債務

契約形態 募集型企画旅行
申出人 男性:58歳
申込旅行 呼子名物イカの活け造りを食す-絶景観光2日間
旅行代金 42,000円×2名
出発日 2021年11月

申出内容

佐賀県の呼子に泊まり、イカの活け造りをはじめイカの料理が提供される旅行に申し込みました。 あいにく旅行予定の数日前から天候が悪く、宿泊当日夕食の際に食材にイカを使った料理は何品か出ましたがイカの活け造りの提供はありませんでした。
旅館の方にイカの活け造りについて尋ねると「天候不良でイカが獲れないので、本日はお刺身の盛り合わせに変えさせていただきます」と言われました。不漁によって獲れなかったのは仕方ないと思いますが、ツアータイトルの「イカの活け造りを食す」に惹かれてこのツアーに申し込んだのにがっかりです。

会社見解

イカの活け造りの提供が叶わず申し訳ございませんでした。旅行終了後にお客様からのお電話を受け、旅館に確認したところ天候不良により、その日イカが獲れずやむを得ず他のお刺身盛り合わせに変更させていただいとのことでした。代わりに舟盛3人前のお刺身を提供しているので今回返金の予定はございません。

解決

募約款第29条第1項の旅程保証にあたらないものの、別表第2(変更補償金)の9項「契約書面のツアータイトル中に記載があった事項の変更」(旅行開始後)として、お一人様当たり4,2000円の5%に当たる2,100円をお支払いし解決。

解決の指針

この事案は「イカの活け造り」が提供できなかったものの、旅行会社は旅館との間で、お 客様に「呼子のイカの活け造りを提供する」という契約をしており、手配は完了しているので、旅行会社の過失は問えません。 旅館には、海が荒れ、不漁等に備えて、水産卸会社などに依頼して生け簀で一定の期間 鮮度の高いイカを確保する方策など様々な努力があってもよかったのかと思います。 豊漁不漁は人知が及ばない自然に頼るもので、とくに水産物は確保が困難なことがあります。イカの活け造りという名物料理が天候等特別な事情により異なる可能性がある場 合等、事情を知らない一般消費者とのトラブル防止の観点からは、募集広告に「天候等の影響でイカの活け造りが提供できない場合があること」について、タイトルの近辺などで明瞭な打消し表示が望ましく、その場合、イカに替わる料理の具体例がわかっていれば、お客様に事前に知らせておくことも大切です。

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