苦情の報告 事例インデックス : 過去の主な事例索引 オプショナルツアーが悪天候で中止。
返金か代替案案内の義務がある。(2020年)

更新日:2023年10月03日


運送機関のトラブル オプショナルツアー中止
契約形態 手配旅行
申出人 女性:42歳
申込旅行 ビクトリア1日観光(オプショナルツアー)
旅行代金 21,750円×4名
出発日 2019年6月

申出内容

バンクーバーでは時間がたくさんあるので、事前にWebで見つけた「ビクトリア1日観光」のオプショナルツアーを申込みました。
ツアー当日は強風など悪天候で、朝からフェリーが次々と欠航している状態。同行のガイドから、「午後のフェリーに乗船しても戻りの最終便に間に合わない」と言われ、ビクトリア観光を断念しました。
ガイドからの代替案は、昼食は自己負担で、そのあとは近くの植物園を観光して帰りましょうというもの。その場では「ビクトリア1日観光」の返金の話はとくになかったので返金について尋ねたところ、帰国後、直接旅行会社と話し合ってくださいと言われる始末。
帰国後、以下の内容で旅行会社に申出ました。

● 天候による催行中止の場合、返金なしと明記されているのか。
● どうして昼過ぎまで貴重な時間を無駄にしたのか。判断・指示が遅れたその理由について。
● 天候による中止の場合、返金なしと明記していたとしても、対応が非常に雑で貴重な時間を無駄にしているのは事実。実費を除いて返金、また納得できる説明を求む。

会社見解

● やむを得ない事情によりツアーの継続が中止された場合の返金に関する記載はございません。
● 乗船予定の便(09:00発)が欠航し、振替便(次便/10:00発)は運航予定であったため、多少の遅れは伴うものの、催行可能な状況でした。しかし、欠航になってしまいました。
● オプショナルツアー中止の場合、返金可能なフェリーや入場料など実費を差し引いて、お一人様 11,000円(オプショナルツアー代金の約50%)を返金させていただきます。

解決

改めて現地手配会社も含め協議。本件についてはお客様に十分な説明に欠け、さらに配慮が足りなかったことを考慮し、お一人様21750円×4名を返金することで了承をもらう。

解決の指針

「ビクトリア1日観光」の⑪オプショナルツアーは手配旅行契約で、旅行者が参加したカナダツアー本体が募集型企画旅行となります。
この事案は他社が企画・実施するオプショナルツアーであることから、手配を完了した時点でその債務は終了し、特段の事情がない限りカナダツアーを企画・実施した会社の責任を問われるものではありません。
旅行会社は、オプショナルツアー実施会社と交渉し、適切な返金を提示しているので、旅行者が主張する②③について対応した結果、オプショナルツアー代金の全額を支払うという結論は過剰な対応ではないか、疑問が残ります。ただし、①については、旅行者がもっとも関心の高い事項ですから、トラブル防止のために、手配会社として企画・実施会社に事前に確認して、その説明をしておくべきだったと思われます。

One Word解説

⑪募集型企画旅行中の「オプショナルツアー」という手配旅行契約

旅行会社が企画・実施する募集型企画旅行の中に、オプショナルツアーが含まれることがあります。
このオプショナルツアーには、旅行者が参加する募集型企画旅行を企画・実施する旅行会社が行うものと、別法人つまり現地のエージェントなどが企画・実施するものがあり、旅行者が後者に参加する場合は、旅行者と旅行会社との間に交わされる旅行契約は手配旅行契約ということになり、旅行会社は手配を完了していれば債務の履行は終了します。
しかしながら、そのオプショナルツアーが同じ旅行パンフレットや同Webサイトに掲載されていた場合は、旅行会社がオプショナルツアー会社の選定責任を負う恐れがあることはもちろん、万一の場合のオプショナルツアー会社からの補償は確認しておくべきでしょう。

▸ 苦情の報告事例集インデックス へ戻る